ザ・コブラツイスターズというバンド名を使い初めて随分長い時間が経ちました。
初めはただの遊びで「音楽を楽しもう!」という気持ちだけで集まった友達の集まりです。
でも自分たちの思ういい曲やお客さんが踊ってくれる姿をみて、いつしか‘楽しみのもっと向こう側’を目指すようになったのかも知れません。
そして別れてしまった友達もいたし、別の道でがんばる友達を見て自分もやらなきゃと発破をかけたこともあります。
そして残ったメンバーの頑張りでライブハウスでお客さんが増え曲も増え事務所・千松と出会いレコード会社も決まり1999年の2月24日に‘運命船サラバ号出発’でデビューしました。
「デビューでいきなりサラバかよ?」というツッコミが聞こえてきそうですが、本当にうれしくて枕を涙でぬらしました。
今まで頑張ってきたことへのごほうびのような曲だと思っています。
そしてとにかく我々の船は出発したわけです。キャンペーンやライブで全国を飛び回る毎日。
初めて会う人、場所など今まで経験できなかった貴重な経験をすることができました。
‘甦る人々’では自分の生まれた与論島を美しく映像に残すことが出来たし、その年のサンゴ祭でライブ終わりに上がった花火の美しさは生涯忘れることありません。
ライブも曲創りも楽しくやってきましたが、自分達の乗っていた船はいつしか大きなものになり、どこにいけばいいのかわからないまま大きな波に飲まれあてのない旅を続けて立ち止まることも出来ずにいました…それでも頑張ってきました。
続けてこれたのは、メンバーを初めスタッフ、応援してくれる全ての皆さんのおかげだと思っています。
今年に入りメンバー4人で話し合った結果、解散をすることを決めました。理由はひとつではありませんが、ここでは多くを語りません。
ただ言えることは4人で音楽を創ること、音を出してライブをするということに臆病になり自信をなくしていったのかな?と思います。
このバンドの最大の武器は、器用にやることでも流行りを追うことでもなく、音楽に対する熱い熱い情熱だったと思うからです。
もちろんひとりひとりは尊敬する大好きなミュージシャンだし音楽の情熱がなくなったわけではないしこれからも違う場所で表現していくでしょう。
アマチュア時代からずっと苦楽をともにし個性あるメンバーをリーダーとして和をもってまとめ俺のワガママな思いつきや日本見聞ロックの旅でも苦しい顔ひとつせず廻った相馬。
彼ほど日本人らしい人を俺は知りません。
メンバーの誰よりもうまいのに誰よりも練習してドラムでみんなをしっかり支えてくれた一郎。
お客さんにどうすれば伝わるか?音楽制作だけでなくステージの上でも助言をくれる頼れる兄貴でした。
一郎がいなけりゃプロになれなかったよ。
そして浜ちゃん。ベースのなつさんが脱退した時に途方に暮れていた俺たちを誰よりも励まし救ってサポートしてくれた。
考えてみればコブツイで一番長くベースを弾いてたんだね。
浜ちゃんがいなかったら9年も続かなかったかもしれない。君こそベーシストの中のベーシストだ!
そして愛すべきファンの皆さん!日本一のバンドを目指し志し半ばで夢を叶えることは出来なかったけど、あなたたちは日本一のファンだったよ。本当にごめんな。
解散ライブもなければ最後の曲でサヨナラいえなかったな…でも今まで応援してくれたこと本当に心強かったよ。
今までやってきたことには本当に誇りをもっているしあなたたちに音楽で出会えたこととっても感謝しています。みっしーくとーとぅがなし〜ありがとう。
たくさん言いたいことはあるんだけれどもこれからの自分の創る作品や生きざまで見せていくしかないと思っています。
あまり湿っぽい終わりは苦手なんだ。
時に会社、時に部活、時に学校みたいだったと感じることもあったけど、やるだけやった今は自分の人生を成長させてくれたザ・コブラツイスターズは‘魂の道場’だったと信じています。
時間かかっても実家にコブツイミュージアム造るからさ。遊びに来てよ!
最後に長い文章を読んでくれて本当にありがとう。音楽の女神を愛するだけじゃなくて愛されて相思相愛になる旅にでるよ。
小舟と一緒に流れて大きな海へたどり着くことを、信じて。
ザ・コブラツイスターズ うた・三線・そしてコブツイの曲で一番踊ったファンのひとり 川畑アキラ
ギターの相馬です。
ザ・コブラツイスターズの長い旅が終わることになってしまいました。
自分のすべき事がもっとあったのではないか、などという思いはたくさんあり、自分の力不足を痛感しますが、全て自分自身がその都度選択して来た事です。
このような結果になったのは、心のどこかに『自分を信じる』と言う事に対して自信が持てなかったり、疑う気持ちがあったのでしょう。
しかし、そんな事もひっくるめてとても大切な経験をさせてもらったと感謝しています。
人生は常に『現在』から『未来』へ向けて、自分自身の手で創造して行くものです。
私にとってザ・コブラツイスターズとは、その事を知るための長い旅だったのかも知れません。
最後に私が間違いなく言えるのは、ザ・コブラツイスターズのことが今でも大好きだという事、そしてザ・コブラツイスターズをやれて楽しかったという事です。
メンバー、スタッフ及び関係者、そして何よりもファンの皆様、本当にありがとうございました。
いままで応援、本当にどうもありがとう。
みんなへの感謝の気持ちは、たった数行の文字なんかじゃ全然あらわせられません。
一人一人にお礼といいわけ(笑)をたっぷり伝えたいんですが…でも、また、きっと、どこかで会えるよな。俺はそう信じてます。その時まで、さようなら!!
加藤一郎
突然の発表になってしまったけど、今まで応援してくれて本当にありがとう。
みんなの応援があったからコブツイはここまで続けてこれたんだと思います。
バンドは解散ということになってしまったけど、またメンバー個々の活動も見守ってもらえるとうれしいです。本当にありがとう。
浜崎賢太